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よくかんでたべること

そのままのみこまずに、ね。

10月に入って街路のイチョウは独特な香りを放ち出してきた。においにうっとくるけど黄色く色づくのは楽しみで、東京にいるのだなとしみじみする。

下書きで放置していたとりとめのない文を整理してたら、去年の10月に祖母と大学時代の恩師が同じ日になくなったことを記していたのを発見した。そういえばもうすぐ一年になるのだ。バタバタしていたことがついこの間のようだ。

人が亡くなることはひとつの図書館がなくなったに等しい、と何かで読んだことがある。
恩師は知の巨人のような人だったから、博物館がぴったりだなと思う。

一周忌だし、時間をかけて思い出すことにした。
秘密結社のようにひっそりと集まったAV教室で聴いた音楽や、日差しがよく入る先生のご自宅で教わったこと、合宿でけちょんけちょんにダメだしされたこと、混浴したこと、山奥の夜空で絶叫したこと、居酒屋や喫茶店で怒られたこと、めずらしくておいしかったいろいろな国の料理、のどが焼けるようなお酒とか、グラスを片手に微笑む遺影などを、ゼミの大先輩が作った音楽を聴きながらひとつひとつ思い出しながら合掌した。

それにしても、昔を思い出すほうが楽になってきた。
時間の流れの速さになれきってしまって、あっというまに時が経ってしまっていて、一年が過ぎてしまった。
こんなこと書いたらあの世から先生からまたダメだしをされそうだ。まあ、たまにはいいです。