よくかんでたべること

そのままのみこまずに、ね。

料理から憲法へ

ヨーガンレールの社員食堂という本を図書館から借りてきた。
野菜中心の健康的でおいしそうなランチメニューにすっかり心が奪われ、このメニューに携わっているかたを調べてみたら、佐藤雅子さんというかただった。

この名前で検索したところ、同姓同名のかたがいらっしゃり、そのかたも料理本を出しているようだ。出版した年を見たら昭和48年。ずいぶんと前だ。レビューを見てみると、元祖カリスマ主婦、と書いてあった。

早速図書館に"私の洋風料理ノート"という本をリクエストして読んでみたが、人柄が伝わるようなステキな本だった。
刊行された時代もあるだろうが、レトロな雰囲気もおいしそうな料理も良い。
作り方もご本人が書かれたのだろうか、説明の文章がまるで口述のようにすっと頭に入ってくる。
食材や生活のエピソードが読み応えがあり、家制度の厳しさとか、時代柄男女差も色濃く出ている。たまにその厳しさに申し訳なく思えることもあるが、「他人のために生きる幸せと美しい暮し」は倣うべきところは倣わなくては。。。

"季節のうた"というエッセイも入手した。その中で1節、少し雰囲気が異なる話があった。戦後間もない頃、旦那様が連絡無く家に帰らなかった時のエピソードである。
佐藤雅子さんの旦那様は佐藤達夫さんと言って法律畑の官僚だったそうだ。帰ってこなかったのは、日本国憲法を起草するために徹夜で拘束されてされていたらしい。
それからは、物資不足の中、夜でも仕事できるように灯りを確保するために苦労したとか、資料を山ほど持ち歩こうとして呼び止められたが中身を見せられず必死でつっぱねたとか、垣間みるだけでも憲法起草に携わった人支えた人に頭が下がるどころではない話がさらりと綴られていた。
この話のおかげで、今度は図書館に佐藤達夫さんの"日本国憲法誕生記"をリクエストした。

料理から憲法へ興味がつながるなんて思ってもみない経験だけど、こういう出会いはいいものだな。しみじみ。

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